2009年11月16日月曜日

「ゆばこんにゃく」が、大人気です!



こんにゃくは
食物繊維が豊富な、ノンカロリー食品のひとつ。

ダイエットとしてだけでなく、
体にたまった老廃物をキレイにお掃除してくれる
デトックス効果も期待できる食品です。

そんなヘルシーなこんにゃくに、
豆乳をたっぷり練りこみ、
1枚1枚、薄くのばした、
今までにないタイプのこんにゃくが入荷しました。


シンプルでどんな料理にもあうお味と、
プルプルッとしたやわらかな食感が魅力で、
先月の発売以来、
早くもたくさんのお客様に好評いただいています。

たっぷりの水でよくもみ洗いし、
手でしぼって水気を良く切るだけ。
下ゆでなどの調理もいらないので、
どんな料理にでも合います。

まずはシンプルに
よくひやした湯葉風こんにゃくを
たまり醤油や酢味噌で
刺身こんにゃく風に味わってみてください。


豆乳のやさしい味わいと
つるんとやわらかな食感で、
ついつい箸がすすんでしまいます。

また、
薄いふんわりとした姿と
ほどよい歯ごたえは
サラダの具や澄し汁の浮き身としても使えます。



また、くせのない味わいなので、
黒蜜をかけてきな粉や抹茶をかけて
和風デザートとしてもおいしいですよ。

500G入りで 15ユーロ。
ワークショップで好評発売中です!

柚子マーマレードで、かんたん和菓子はいかが?

柚子は
レモンやライムとはまた違った、
柑橘系の爽やかさが魅力の果実。



フランスでも、パティスリーやレストランの世界で、
"Yuzu"という名で、
すっかり定着しました。

柚子は飛鳥時代に中国から渡来した果実で
薬の材料として栽培されたのがはじまり。

初夏に花をさかせ、
夏~晩秋にかけて果実が収穫されますが
夏にとった柚子は青柚子とよばれ
黄色く熟したゆず(黄柚子)と区別されています。
黄柚子は、秋口から12月ごろに市場にでまわります。

リラックス効果のある香りだけでなく、肌の保湿にもいいので、
乾燥する冬の時期には、
お風呂の湯船に浮かべたりする習慣も。

代表的な料理としては
おなべや蒸し物などの薬味として
冬の献立に登場するほか、
ゆずの果汁やさのう、皮などをきざんで
たっぷりのはちみつに漬け込んだ
コンフィチュール(ジャム)のようなレシピは、
韓国では「柚子茶」と呼ばれ、
そのままお湯にとかして飲む健康茶のひとつとなっています。



ビスケットにはさんだり、
バニラアイスクリームに混ぜ込んだりするだけでも
どこかエキゾチックなデザートになるから不思議です。


今回は、白玉粉で作る羽二重もちに練りこんだ
かんたん和菓子を紹介します。

羽二重もちとは、
ぎゅうひ、と呼ばれる、白玉粉で作る、
甘くて柔らかなもちを
薄くのばした和菓子。

これをちょっとアレンジして、
電子レンジで作れる簡単な方法をご紹介します。



●材料(200g分)

50 g  de confiture de Yuzu ゆずジャム
50g  de poudre de riz "shiramata-ko" 白玉粉
70 de sucre  砂糖
80g d’eau  水
Q.S. fécule pomme de terre  片栗粉

●作り方
  1. 白玉粉をボウルに入れて、水を少しずつ加え、指先で粒をもみつぶしながらまぜ、液体状にする。
  2. 砂糖を加えてよくまぜ、砂糖がとけたら、漉し器でこし、ダマのないなめらかな生地にする。
  3. 耐熱容器に2を注ぎ、器の表面にふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで1分半、途中で取り出してよくまぜ、再び同じようにラップをかけて1分半加熱する。
  4. 余熱で少々火がはいるので、生地の熱を均等にするために、へらでまぜる。少し透明になり、ふわっとしてきた状態までまぜる。
  5. 熱いうちに4を片栗粉をふったバットにあけ、上にも片栗粉をふる。あら熱がとれたらめん棒で、厚さ2-3㎜に伸ばし、好みの形に切り分ける。

できたてが一番おいしくいただけますが、あまったらシール容器に入れて、冷凍庫に入れて保存すれば、数日間保存できます。

みなさんもぜひ、おためしください。

2009年11月3日火曜日

こんぶのお話 その2

それでは、こんぶをつかったお料理を紹介します。

まずは代表的な「こんぶだし」のとりかたです。
お吸い物に最適なこのだし、こんぶを、必ず水からあたためることがポイントです。
また、グラグラと沸騰させてしまうと、独特のねばりがでて、臭みがでるため、沸騰直前で取り出しましょう。

<<こんぶだしのとりかた>>

◎材料
昆布 10センチ角1枚
水 1リットル

◎作り方
1昆布は表面をかたくしぼった濡れふきんでふき、数箇所にはさみで切り込みを入れる。

2なべに昆布と分量の水を入れて火にかけ、沸騰直前にこんぶをとりだして、一度沸騰させてから火を止める。

保存;清潔なガラスのポットなどに保存し、1週間以内に使い切ること。

<<湯豆腐>>

こんぶをつかったお料理としては、これからの季節に、体の温まる「湯どうふ」はいかがでしょうか? 材料はとうふとこんぶだけ、というシンプルなものですが、体にやさしく、滋養がしみわたるお味です。

●材料(2人分)
とうふ 1丁
昆布 10㎝角 1枚
塩 小さじ1/2
酒 大さじ1~2
白菜、しいたけ、にんじんなど……お好みの量

●作り方
1昆布を敷いた鍋に一口大に角切りにした豆腐を入れて弱火にかける。
2豆腐がゆらっとゆれはじめたらひきあげ、つけじょうゆにさらしねぎや削り節、もみのり、おろししょうが、切りごまなどの薬味をそえていただきます。また、これからの季節「柚子こしょう」もよいですし、山椒風味の「黒七味」などもよくあいます。
 
※昆布を鍋の底にしくことで、火の当たりがやわらかくなり、また昆布のうまみが豆腐にうつります。
 豆腐が固くなりすぎてしまう場合は、塩をひとつまみいれるとよいでしょう。

また、お魚やお肉とこんぶをあわせるとうまみが増すのをご存知でしょうか? こんぶの成分「グルタミン酸」は、魚肉のアミノ酸「イノシン酸」と合わさると、うまみが増します。そんなうまみを楽しめる、簡単なお料理をご紹介します。

<<たらのちり蒸し>>

●材料 (2人分)
たら 2切れ
塩 少々
こんぶ(5㎝角)
とうふ 1/2丁
生しいたけ 2個 
または しめじ 1/2パック
ほうれんそう 3~4本
酒 大さじ2
こんぶだし カップ1/2
ゆず 大さじ1

●作り方
1たらは軽く塩をして、10分くらいおき、キッチンペーパーで軽く拭く。
2しいたけは石突をとり一口大に切り分ける。(しめじの場合は石突をとり、小房にわける)ほうれん草は3㎝くらいの長さに切る。3とうふは2㎝厚さに切る。
4こんぶはかたくしぼったぬれぶきんでさっと拭き、深鉢の皿の底に並べる。
54の上に、1のたら、2のきのこと、3のとうふをならべ、酒をふりかけ、昆布だしをそそぐ。
6蒸気の上がった蒸し器に入れて、8~10分蒸し、ほうれん草を入れてさらに2分蒸す。

※熱々のところを、ポン酢やちり酢(柑橘系の汁としょうゆを半々であわせたものに、昆布や削り節をいれて2日ほどねかせたもの)でいただきます。


また、おだしをとったあとの、こんぶはみなさんどうされていますか? せっかくの上等な昆布を使ったときには、ぜひ、ちょっとだけ即席佃煮にしてみませんか?

◎材料(一度に作りやすい分量)
こんぶ(5㎝角のもの。茹でたもの) 1枚
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ2
酒 大さじ1
酢 大さじ1
しょうがのみじん切り 小さじ1/2
かつおだし 1/2カップ
(好みで)ごま、唐辛子 適宜

◎作りかた
1昆布は細切りにし、食べやすい大きさに切ります。
2鍋に、酢、しょうゆ、砂糖、酒を入れて沸騰させ、ここにかつおだしを加えてさらに煮る。
3昆布とショウガを入れて弱~中火で煮詰める。
4いりごまをまぜてできあがり。

こんぶのお話 その1



お吸い物や煮物のだしとして欠かすことのできない昆布。

日本では、古くからなじみのある食品のひとつですが、実際に詳しく調べてみると、いろいろな種類や使い方があるのをご存知でしょうか?

 こんぶは、平べったい帯状に伸びていく、帯状の海の植物。
茎の部分は3~4年生植物で、葉の部分が毎年生まれ変わり、夏に旬をむかえます。
殆どのものが乾燥して流通しています。
古くから「えびすめ(夷布)」や「ひろめ(広布)」と呼ばれ、「本草和名」にもその名がでてきます。「よろこぶ」「広める」などの意味に通じるため、結婚の結納品をはじめとして、お祝いの儀として用いられてきました。
 ひとくちに昆布といっても、海流などの影響で、形や品質の違いがあり、それぞれ適した使い方があり、食用としては、13種類の昆布があります。

 まずはもっとも有名なのが「真昆布」。
幅が20~30㎝、長さが6m近くの大きな昆布。厚さが3mmにもなる肉厚なのが特徴です。香りが高く風味が良いので、だし用のこんぶとして最高級品とされています。また、うすく削った「おぼろ昆布」や粉末状にした「昆布茶」などの原料もこのこんぶ。函館や室蘭にかけての内浦湾が主な産地です。
 この真昆布と姿かたちが良く似ている「利尻昆布」は、少し小型で幅が20センチくらい。利尻島、礼文島あたりが産地で、こちらもだしをとるのによく使われます。削っても色や品質が変わらないので、高級なおぼろ昆布やとろろ昆布にも加工されます。
 いっぽう、日高山脈を中心とした両岸でとれるこんぶが「日高昆布」。幅が5~15㎝、長さが2~6mのこんぶ。三石昆布、ともよばれるのだとか。
 そして「羅臼(らうす)こんぶ」は北海道の北、知床半島の南岸だけでとれる、産地限定のこんぶ。真昆布に匹敵する優良品で、独特のうまみと味が特徴。だしをとると、ややにごりが発生しますが、独特のうまみとコクはなかなかのもの。
 そして、「長昆布」は、その名のとおり、ほかの昆布にくらべて20m近くになる、長いこんぶ。根室や釧路など、オホーツク沿岸でとれるこんぶで、煮物などに使われます。
 そのほか、細目こんぶや、とろろ昆布など、その種類は豊富です。
 
 このように、さまざまな種類と用途のあるこんぶは、栄養面でもすぐれた素材。
ビタミンB群やヨード、カルシウムなどを多く含んだ食品です。
 また、こんぶの表面にある白い粉は、「マンニット」と呼ばれる、うまみ成分に海草の塩分が作用してできる物質。なので、使う前に、かたくしぼったぬれぶきんで表面をサッと拭いて、表面の汚れだけを軽く取り除いて使いましょう。