2009年11月3日火曜日

こんぶのお話 その2

それでは、こんぶをつかったお料理を紹介します。

まずは代表的な「こんぶだし」のとりかたです。
お吸い物に最適なこのだし、こんぶを、必ず水からあたためることがポイントです。
また、グラグラと沸騰させてしまうと、独特のねばりがでて、臭みがでるため、沸騰直前で取り出しましょう。

<<こんぶだしのとりかた>>

◎材料
昆布 10センチ角1枚
水 1リットル

◎作り方
1昆布は表面をかたくしぼった濡れふきんでふき、数箇所にはさみで切り込みを入れる。

2なべに昆布と分量の水を入れて火にかけ、沸騰直前にこんぶをとりだして、一度沸騰させてから火を止める。

保存;清潔なガラスのポットなどに保存し、1週間以内に使い切ること。

<<湯豆腐>>

こんぶをつかったお料理としては、これからの季節に、体の温まる「湯どうふ」はいかがでしょうか? 材料はとうふとこんぶだけ、というシンプルなものですが、体にやさしく、滋養がしみわたるお味です。

●材料(2人分)
とうふ 1丁
昆布 10㎝角 1枚
塩 小さじ1/2
酒 大さじ1~2
白菜、しいたけ、にんじんなど……お好みの量

●作り方
1昆布を敷いた鍋に一口大に角切りにした豆腐を入れて弱火にかける。
2豆腐がゆらっとゆれはじめたらひきあげ、つけじょうゆにさらしねぎや削り節、もみのり、おろししょうが、切りごまなどの薬味をそえていただきます。また、これからの季節「柚子こしょう」もよいですし、山椒風味の「黒七味」などもよくあいます。
 
※昆布を鍋の底にしくことで、火の当たりがやわらかくなり、また昆布のうまみが豆腐にうつります。
 豆腐が固くなりすぎてしまう場合は、塩をひとつまみいれるとよいでしょう。

また、お魚やお肉とこんぶをあわせるとうまみが増すのをご存知でしょうか? こんぶの成分「グルタミン酸」は、魚肉のアミノ酸「イノシン酸」と合わさると、うまみが増します。そんなうまみを楽しめる、簡単なお料理をご紹介します。

<<たらのちり蒸し>>

●材料 (2人分)
たら 2切れ
塩 少々
こんぶ(5㎝角)
とうふ 1/2丁
生しいたけ 2個 
または しめじ 1/2パック
ほうれんそう 3~4本
酒 大さじ2
こんぶだし カップ1/2
ゆず 大さじ1

●作り方
1たらは軽く塩をして、10分くらいおき、キッチンペーパーで軽く拭く。
2しいたけは石突をとり一口大に切り分ける。(しめじの場合は石突をとり、小房にわける)ほうれん草は3㎝くらいの長さに切る。3とうふは2㎝厚さに切る。
4こんぶはかたくしぼったぬれぶきんでさっと拭き、深鉢の皿の底に並べる。
54の上に、1のたら、2のきのこと、3のとうふをならべ、酒をふりかけ、昆布だしをそそぐ。
6蒸気の上がった蒸し器に入れて、8~10分蒸し、ほうれん草を入れてさらに2分蒸す。

※熱々のところを、ポン酢やちり酢(柑橘系の汁としょうゆを半々であわせたものに、昆布や削り節をいれて2日ほどねかせたもの)でいただきます。


また、おだしをとったあとの、こんぶはみなさんどうされていますか? せっかくの上等な昆布を使ったときには、ぜひ、ちょっとだけ即席佃煮にしてみませんか?

◎材料(一度に作りやすい分量)
こんぶ(5㎝角のもの。茹でたもの) 1枚
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ2
酒 大さじ1
酢 大さじ1
しょうがのみじん切り 小さじ1/2
かつおだし 1/2カップ
(好みで)ごま、唐辛子 適宜

◎作りかた
1昆布は細切りにし、食べやすい大きさに切ります。
2鍋に、酢、しょうゆ、砂糖、酒を入れて沸騰させ、ここにかつおだしを加えてさらに煮る。
3昆布とショウガを入れて弱~中火で煮詰める。
4いりごまをまぜてできあがり。

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